お疲れ様です。すぺきよです。
少し時間が経っていますが、2023年10月8日(日)に開催された、プロジェクトマネージャー試験を受験してきました。
私は今まで同試験に3回不合格になり、今回が4回目の受験です。
1回目は、午前のみの対策で受験し、午後Iで不合格
2回目は、午後I対策をしたが午後IIの論文のコツが掴めず、午後IIで不合格
3回目は、午後IIの論文のコツがある程度掴めた状態で受験したが、勉強のための夜更かしがたたって当日体調不良で頭が回らず、午後Iで不合格
というのが今までの結果でした。
今回の試験はどのような感じだったのかの感想を書いてみたいと思います。
2023年12月21日に結果が発表されましたが、結果は午後Iが32点で不合格でした。
もう少しやれていたと思うんですが、また来年頑張ります。
プロジェクトマネージャー試験について
IPAが主催しているIT系資格試験のうち、高度試験であるレベル4の位置付けにある試験です。
基本情報がレベル2、応用情報がレベル3と言われています。
高度試験のレベル4全般にも言えることですが、合格率は12%〜15%であり、合格は簡単ではありません。
プロジェクトマネージャー試験の詳細については、IPAの公式の紹介を参照してください。
令和5年度 試験の基本情報
開催日
開催日は2023年10月8日(日)でした。
毎年、10月上旬の3連休の真ん中にある日曜日に開催されています。
今年も変わらず3連休の真ん中でした。
試験会場
京都在住なので、京都大学吉田キャンパス吉田南構内が試験会場として指定されました。
過去に、何度か受験してきましたが、情報処理安全確保支援士試験、システムアーキテクト試験などの高度試験は、すべてここで受験しました。
応用情報は龍谷大学で受験した気がします。結構前なので記憶があやふやですが。
試験時間割
試験の時間割は、以下のようになっています。
試験 | 開始時刻 | 終了時刻 | 時間 |
---|---|---|---|
午前I | 09:30 | 10:20 | 50分 |
午前II | 10:50 | 11:30 | 40分 |
午後I | 12:30 | 14:00 | 1時間30分 |
午後II | 14:30 | 16:30 | 2時間 |
試験は朝から夕方までまる1日かかります。
開始時刻はあくまで試験が開始する時間であり、開始時刻の20分前から5分程度、試験についての説明があります。
説明の内容は、机の上に出しておいてもいいものの説明や途中退出できる試験の場合はという退出についてなどの説明です。
説明が終わると、問題冊子と解答用紙が配られ、開始時刻まで問題冊子前面と裏面に目を通してから沈黙のまま待機です。
試験開始時刻まで問題冊子は開くことはできません。
この沈黙の時間がおよそ10分間あるのですが、地味に辛いです。
午前IIと午後Iの間に昼休憩があり、この間に昼食を取ることができます。
各試験の感想
試験当日
試験当日は少し風邪気味ではありましたが、体調はそこまで悪くはなく、そこそこでした。
私は午前Iが免除だったので、午前IIからの受験です。
午前I免除組と非免除組で部屋分けされているのか、午前Iが終わる時刻の前に会場に到着したのですが、すでに部屋に入れる状態でした。
午前I
午前Iは高度試験全てで共通の試験になります。
試験範囲は応用情報の午前の範囲とほぼ同様です。
過去2年以内に応用情報試験、または高度試験に合格しているか、高度試験で午前Iに合格していれば免除申請することができます。
詳しくは免除制度のページを確認してください。
試験申込時に免除手続きをしないと免除されないので注意してください。
私は今回は免除制度が使えたので、免除となり、午前IIからの受験となりました。
午前II
午前IIは高度試験のテーマごとに別の問題になっています。
解答方式はマークシート式で、4つの選択肢から正解の1つを選択し、そのマークを塗りつぶす方式です。
私はこの試験用に、鉛筆を用意するようにしています。
マークシートを塗りつぶす時間が、鉛筆の方がシャープペンシルより少なくてすむのでおすすめです。
問題は全てで25問出題され、60%以上の正解率で合格です。
例年の出題傾向は、これまで私が受験してきた感覚では過去問の再出題が6〜8割、新規問題が2〜4割というところです。
過去問題の再出題分をいかに取り逃がさないかが午前II試験の肝になります。
今回私は過去問を4年分、ほぼ全て正解を答えられるようにして挑みました。
しかし、今年の試験は過去5年以上前からの再出題が多く、受験開始直後に問題に目を通した時、血の気が引きました。
問11のEMVや問13のレビュー方法、問14のクラスの汎化、問22の36協定など以前に見たことはあるけど、過去4年の間には出題されていなかった問題が多かったような印象です。
必死に思い出して解答しました。
さらに、計算問題についても過去5年以上前からの出題が多く、計算をしなおさないと解答を得られないものばかりで、時間が足りないず、ほぼ直感で答える事態に。(しかも、もともとあっていた答えを微調整の時に不正解の答えに書き換えるというミスもしました。)
午前IIについては、試験が終わった翌日には解答例がIPAのホームページ上の過去問のページで公開されます。
午前II試験が終わった直後は合格を諦めていましたが、自己採点の結果は17/25で正答率は68%でした。
試験問題に記載したメモに間違いがなければ、なんとか合格できていそうです。
例年はもっと余裕を持って合格していたのですが、今回はぎりぎりです。
午前IIは過去6年分くらいはやっておいた方が良さそうです。
午後I
午前IIが終わって昼ごはんを挟んでから午後I試験が始まります。
私はお昼ご飯はいつも、試験会場に向かう道中にコンビニでおにぎりを買って、試験会場内で食べるようにしています。
外に食べに出ると、移動で体力を使うし、行列に並んだり、注文した品物が出てくるまで時間がかかったりで余計な時間と体力を使ってしまうからです。
午後Iは解答方式が記述式で、3問出題される中から2問を選択し、解答するという流れになります。
「〜について○文字以内で解答せよ」系の問題ですね。
この、2問選択が意外とイヤらしく、選択する問題によっては大きく難易度が変わりします。
どの問題を答えるかの選択が合否を分けると言っても過言ではないくらいです。
今回はここで一つテクニックを使いました。
午後I試験の特徴として、解答用紙が大きいというものがあります。(問題冊子はB5サイズくらいですが、解答用紙はA3くらい?の大きさがあります)
全ての試験で解答用紙は問題冊子に挟まれて配られるのですが、例年午後Iは解答用紙が問題冊子から大きくはみ出して、一部の解答欄が見える状態で配られます。
なので、試験開始前に見えている分の解答欄をチェックするようにしています。
今回は問2の設問4の(3)の解答欄にabcdのアルファベットの表示と、文字数制限のなさそうな空欄の項目があり、ここは穴埋め問題であることが予想できました。
穴埋め問題というのは解答できれば確実に点数が取れるチャンス問題ですが、逆の場合、ごっそりとその部分の点数を落としてしまう諸刃の剣のです。
この解答欄から得られた情報より、試験開始と同時に問2のabcdの穴埋め問題がわかるかどうかをチェックし、わかるなら問1と問2を、わからないなら問1と問3を選択する方針に決めました。
試験開始と同時に問2の穴埋め問題をチェックした結果、確実な解答ができそうになかったので問2を捨て、問1と問3を選択する方針に決めました。
この間約1分、今回はこの判断ができたので時間的な余裕と精神的な余裕ができました。
問1も問3も両方ともに、問題の6〜8割の答えのヒントが文中にあり、文中の内容から答えを導くタイプの問題と感じられたため、いい感じに解答できたと思います。
ただ、このような問題であっても、解答方針を誤ると一気に全問間違いにもあるので油断はできません。
過去に受験した令和4年度の問1のAIの問題がまさにそれで、解答方針がプロジェクトの目的を達成するためでなければなかったところを、AIの性能評価の視点で答えてしまいほぼ全問間違えて、落としてしまいました。
システムよりな解答を選んでしまった点、当時はまだプロジェクトマネージャーとしては未熟だったと言えるのでしょうね。
たぶん、今回は大丈夫だと思いますが、結果はまだ先なので油断はできません。
午後Iの解答例は結果発表と同時くらいに公開されるので、結果発表までドキドキです。
午後II
プロジェクトマネージャー試験の最大の難関と言われている午後IIです。
出題される2問から1問を選択し、その問題に沿った内容の論文を書きます。
どちらの問題を選択するかはもう、両方の問題文にざっと目を通してからの直感です。
問題を読んでみて、ストーリーの大枠が思いつく方を選択します。
そして、この試験の最大の敵はなんと言っても、大量に文字を書くことによる指の痛さです。
合格するためには大体2000文字くらい書かなければなりません。
さらに午後Iも記述式であるということで、すでにある程度の文字を書いており、指が疲れています。
正直苦行です。
初めてこの試験を受けた時は、こんなことになるとは思わず、半分泣きながら論文を書いていました。(しかも不合格だったからなお辛い。)
そこで重要なのが筆記に利用するシャーペンです。
今回私は、午後I、午後IIともにPilotのDr.Glip CL PLAY BALANCEを使いました。
パイロット シャープペンシル ドクターグリップCL プレイバランス 0.5 クリアレッド PILOT Dr.Glip シャーペン HDGCL70R-CR |
いつも私はZebraのDel Guardを愛用していて、これに比べると少し持ち手の部分が太いのですが、その分柔らかく、文字を書いても指への負担が少ないです。
そのおかげか、過去3回全て指が痛くて苦行だった午後II試験が、今回はほぼ痛み知らずで完走することができました。
Dr.Glipは硬い金属グリップと柔らかいシリコングリップを組み合わせて硬い部分と柔らかい部分を作ることができます。
この調整を利用し、指に余裕のある時は金属グリップ部分をつかってしっかり書き込み、痛みを感じてきたら、シリコングリップ部分を持つことで指への負担減らすという、バランスをいい感じに切り替えることができました。
午後IIの論文試験対策にDr.Glipなどの持つ部分が柔らかいシャーペンはおすすめです。
今回の午後II試験は、問1は問題を読んでもボヤッとしたストーリーしか思いつかず、問2はある程度はっきりしたストーリーが描けたので問2を選択しました。
肝心の解答内容は・・・、今問題を見返してみると少し微妙な内容だったかもしれません。
合格できていることを願うばかりです。
私が試験を受ける上で心掛けていること
IPAの資格試験以外にも言えることかもしれませんが、私が受験する上で注意していることです。
シャーペン1本だけで受験しない
シャーペン1本だけでの受験はリスクが高いです。
故障、芯不足などのトラブルが考えられるほか、午前Iと午前IIのマークシート試験でマークシートを塗りつぶすのに時間がかかり、さらに疲れます。
シャーペンは2本以上、鉛筆も2本程度用意し、鉛筆はとがらせず、少し丸い状態にしておくのがベターだと思います。
消しゴム1個で受験しない
消しゴムも同様に2個以上用意しましょう。
消しゴムが1個しかないと、問題用紙や解答用紙で弾いて落としてしまうと、試験管に拾ってもらう必要があり、時間を浪費します。
2個以上あれば、1個落としてしまっても、拾ってもらっている間、もう片方の消しゴムで解答を続けることができます。
コーヒーやエナジードリンクは飲まない
試験となると、気合いを入れるためにコーヒーやエナジードリンクなどを飲みたくなります。
しかし、カフェインの効果で試験中にトイレに行きたくなるのは必至です。
集中力のためにエナジードリンクやコーヒーを飲んで、試験中にトイレに行きたくなって集中力を切らしていたら元も子もありません。
お茶や紅茶も同様の理由でやめておきましょう。
麦茶や水、糖分が欲しい時はジュースなどもいいかもしれませんが、口の中に後味が残るのが懸念点ですね。
私は麦茶一筋です。
昼食に外食しない
上の方でも書きましたが昼食のために外食に行くのはやめておいた方がいいです。
試験会場にいる数百人が一度に昼食に行くので、近所のお店は混雑することが予想されますし、試験日は日曜日なので、しまっているお店も多いことが考えられます。(試験会場にもよると思いますが。)
事前に昼食はコンビニなどでおにぎりやパンを買っておく方がいいです。
ついでに午後Iと午後IIの間に間食として食べれる甘いものを用意しておくと良いでしょう。
私はいつもチョコレート系のお菓子を用意するようにしています。
試験中に携帯電話の電源を切らない
試験中に携帯電話が一度でもなると、その時点で試験終了、不合格になるそうです。
試験中は絶対に電源を切りましょう。
1週間前から夜更かししない
体調を整えることの大事さは、令和4年のプロジェクトマネージャー試験で痛感しました。
ギリギリまで詰め込みたいのはわかりますが、試験当日に頭が回らなければ意味がありません。
当日に向けて体調を整えましょう。
今回の試験の手応えなど
今回の試験はとりあえず全問解答欄を埋めることができました。
悩みまくってなんとか答えを捻り出すと大体間違えているのですが、今回の問題は全体的にさくさく答えることができた気がします。
それでも合格率は半々というところでしょうか。
試験の結果は12月21日に発表されるようです。どきどきですね。
試験結果についてはまた、追ってご報告しようと思います。
さいごに
いつも試験が終わると緊張の糸が切れて風邪を引くのですが、今年も例に及ばず風邪をひいています。
くれぐれも皆様体調には気をつけましょう。
後日談、やっぱり風邪を引きました。