包丁研ぎ講習を受けに京都亀岡市に行ってきました

日記

お疲れ様です。すぺきよです。

皆さんは包丁の正しい研ぎ方って知っていますか?

学校でも習わないし、家でも子供の頃は包丁を使わせてもらえないのもあり、なかなか教えてもらえないものです。

私は一人暮らしをしていた頃も含めて包丁を研いだ記憶がありません。

今回の講習の様子を見て、包丁を研ぐ際に包丁の刃の方を自分に向けるものであるということすら知りませんでした。

結構、見様見真似でやっている方も多いのではないでしょうか?

実際に講習を受けたのは私ではなく、料理をほぼ担当してくれている妻です(私はその間子供の相手をしていました。)

今回はその際の感想や予算感などを書いてみます。

どうして受けようと思ったのか

きっかけはホワイトデーのプレゼントを何にしようか悩んでいる時です。

妻に何をあげるのが一番いいだろうかと悩んでいました。

その時に、妻が最近「最近包丁の切れ味が落ちてきて困っている。買った当初の切れ味に戻したい。」とぼやいているのを思い出したんです。

「包丁の切れ味が悪いなら、きっと研げばいいよね。じゃぁ砥石をプレゼントしたらいいかな。あ、そういえば京都のどこかの山手に天然砥石の名産地があるとNHKかどこかの番組でやってたな。どうせなら地元京都のいいものをプレゼントしたいから調べてみよう。」

といった感じで調べると、「天然砥石の採掘・販売 砥取家(ととりや)」のホームページに辿り着きました。

ここの「動画アルバム」のページにTVの紹介情報がありますが、このうちの「NHK「最後の〇〇~日本のレッドデータ~」 [2021/9/10]」が私がみた番組ですね。なんとなく覚えています。

早速、どんな砥石がいいか調べていたんですが、正直どれがどれで、何がいいのか分かりません。

高くていいやつと思いましたがそうすると10万円を超えていきます。余裕で予算オーバーです。

砥取屋さんのホームページを色々みていると、どうやら「試し研ぎ体験」というものがあるそうじゃないですか。

子供達も石が大好きですし、これはハマると直感した私は早速妻に、情報共有、予約して行ってみようということになりました。

どこで受けてきたのか

森のステーションかめおか あいにくの雨でした

「京都亀岡 天然砥石館」という施設でこの講習を受けることができます。

森のステーションかめおか チョロギ村」という観光施設(?)、地域PR施設(?)の1階に入っていました。

私たちは、京都市内在住でかつ、子供もいるということで自家用車にて行きました。

駐車場は思ったよりも狭く、ホームページにもある通り、30台程度が止められる程度です。

私が確認できた駐車場は以下の赤く示した箇所あたりです。27台止められる大きめの駐車場と、施設の目の前に3台くらい止められる駐車場がありました。

出典:Google Map

当日は雨ということもあってか、4割程度しか埋まっていませんでした。意外と空いています。

車がなくても、最寄駅の「JR千代川駅」でおりて、10分弱バスに乗ると行けるようなので、意外とアクセスは悪くないです。

予約は必要か

「森のステーションかめおか」に入る分には予約は不要のようです。

包丁研ぎ講習も予約推奨とあるので、必須ではないにしろ、予約して行ったほうが良いでしょう。

機材や人員の関係上なのか、4人までしか同じ枠内で受けることができないようです。

講習はどんな内容だったか、先生は?

会場を上から見た様子。2階のレストランから撮影しています。

先生について

当初現地に向かっている間は、妻と「先生は、ものすごい職人気質の貫禄のあるお爺さんで厳しかったら嫌だなぁ」と心配していました。

ところが、意外にも当日、妻の講習を担当していただいた先生はお姉さんでした。

妻も安心したのか、和気あいあいと作業に取り組んでいました。

当日の講習のおおまかな内容

講習は、まずは簡単な座学という説明がホームページ上ではありますが、こちらは現在の包丁の状態の説明など、ものの5分で終わってすぐに実践という形で、ほぼ時間いっぱい包丁を研いでいました。

実践では包丁の実際の研ぎ方の説明をまず受けて、実際に研ぐ。その後研ぎ具合の確認方法として指で刃を触ったときの感覚を教えてもらったり、顕微鏡で現在の刃はどのような状況になっているかを実際に見て確認したりしていました。

実物を見たり触ったりしながらの作業だったので、Webでの説明や動画だけでは伝わらない感覚を学べたと思います。

他の受講生やお客さん

当日は、包丁研ぎ講習は我々1組のみが参加していたので、他の受講生の方はいらっしゃいませんでした。

ただ、講習の受講以外にも、「セルフ研ぎ」や「砥石造り」に参加しておられると思われる方が数名いらっしゃいましたが、全員が男性でした。

工具のミノの刃を研ぎにこられていた方がいました。大工さんかもしれませんね。

包丁は上手く研ぐことができたか

結論から言うと、ものすごい切れ味になりました。

よく、包丁の切れ味を試すために、新聞紙を一枚、手に持って縦にざーーーっと切るパフォーマンスがありますが、それが自分の包丁でできるようになりました。

包丁自体が高知県の龍河洞の岡本光三郎商店というところで購入した五千円くらいの包丁ということもあり、できたのかもしれません。

研いだ後、実際にやって見せてもらいましたが、驚きの切れ味です。思わすおーっと声が漏れました。

帰ってから、妻が覚えた研ぎ方と購入した砥石で、妻の実家の包丁を研いであげていましたが、お義母さんもその切れ味に驚いていました。

その他施設

館内にある施設の地図です。

包丁研ぎ講習を受ける以外にも、森のステーションかめおかにはいろんな施設があります。

今回は雨だったということで外の施設には足を運べなかったのが残念です。

カメロックはボルダリング施設で、鳥の巣ロッジでは泊まり込みでキャンプが楽しめるそうです。

周りは森なので、きっとキャンプをしたら、夜は星が綺麗に見えるんでしょうね。

その他、砥石の展示や、木材についての展示などがありました。

その中でも私が特に気に入ったのは、天然砥石館の中に設置されている、鉋(かんな)の削り体験です。

鉋(かんな)で削り放題です。

鉋(かんな)で木を削るなんて、小中学生の時の図工の授業でやった以来で、久しぶりでしたが、これがなんとも気持ちいい。

無になって永遠に削り続けることができます。

また、綺麗に削りくずが出来上がった時の満足感はなんなんでしょうね、あれ。

子供達も夢中になってやっていましたし、出来上がった削り屑も嬉しそうに触っていました。

昼食は施設内で食べれるか

2024年春の薬膳御前です。デトックスされた気分になりました。

施設内に「おうち薬膳忘れな」というレストランが併設されているため、そこで食事を撮ることができます。

当時のメニュー表は以下のような感じです。

メニュー表です。薬膳御膳のところが反射で見えなくなってしまっています。

最終的に買ったもの

講習のお姉さんの説明を受けながら、包丁に適した砥石として天然の青砥コッパをおすすめしていただいて、それを購入しました。

砥石は切り出したままになっているようで(?)表面を綺麗にしなければならないそうです。

その作業も妻がやっていましたが、砥石を加工するのってとても楽しかったと言っていました。

また、私は知らなかったのですが、包丁を研ぐ前には砥石も研がなければならないそうです。

そうしないと、砥石の表面が凹んでいき、刃と砥石の設置面が歪み、綺麗に研げないそうです。

一緒におすすめされた砥石を研ぐためのダイアモンド砥石を購入しました。

注意点

トイレ

男子トイレに限っての話になりますが、森のステーションかめおかの施設内のトイレには和式しかないようです。

駐車場に併設されているトイレには様式があったので、和式に慣れていない方はそちらを利用すると良いでしょう。

女子トイレについても多分同じ・・・?私は直接入れなかったのでなんともいえません。

服装

ホームページにも書いてある通り、包丁を研いでいる時は結構泥が出て汚れるので、汚れていい服で行く必要があります。

妻はそれプラスエプロンを持って行っていましたが、賢い判断だと思います。

子供も、途中から砥石研ぎをしていましたが、びちょびちょになっていたので、着替えがあると良いかもしれません。

今回の旅の会計

今回の日帰り旅行の主要な会計です。

夫婦と子供2人の4人です。予算を組む際に参考にしてください。

移動

自家用車で下道で行ったので、ガソリン代のみ

食事

大人二人はそれぞれ薬膳御膳セット(¥2,000-)と子供二人はそれぞれチョロギうどん(¥600-)で合計¥5,200-でした。

包丁研ぎ講習代

講習代は¥2,000-です。妻が一人で受講したので¥2,000-のみです。

砥石

天然の青砥コッパを購入しました。

大きさによって値段がピンキリのようですが、ちょうど良いサイズで¥4,100-のものがあったのでそれを購入しました。

包丁研ぎ講習を受けていると、¥500-引きだそうで、¥3,600-で購入できました。

番手というのですかね、砥石としての目の細かさは#3000くらいのものだそうです。

5chくらいの高さがありましたが、これで孫の代まで受け継ぐことができる一生物になるそうです。

ダイアモンド砥石

砥石をメンテナンスするためのダイアモンド砥石です。

こちらは市販されている「Gisuke ダイヤモンド両面砥石砥石台付 #150x#600」です。

アフィリエイトリンクで申し訳ないですが、以下のものになります。

GISUKE ダイヤモンド両面砥石砥石台付 #150×#600 H285×W115×D30(mm)

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現地では¥2,800-で販売されていました。

ネット販売されているものよりは少し高めですが、いい体験させていただいたことと、お姉さんの意見をもらえるという安心感を考えればこれでも安いくらいだと思います。

表面が平坦になっているかの確認方法は鉛筆を使って確認する方法があるそうで、実演してもらってなるほどと納得しました。

トータル

今回の日帰り旅行の出費はトータルで「¥13,600-」でした。

予算は¥20,000-までとしていたので、予算内に収まって、これだけのいい体験をできたので満足です。

最後に

元々は妻が講習を受けている間、子どもたちと一緒に外で遊ぼうと思っていたのですが、当日はあいにくの雨。

最初は鉋(かんな)で遊んだり、併設している資料館内にある顕微鏡で石を見ていたりと遊んでましたが、やはり途中から飽きていた様子。

刃物を扱っている講習中の妻の近くに近づいたりと、危ないシーンも見受けられました。

そんなとき、講師の方が機転をきかせてくださって、砥石を削る用のダイヤモンド砥石と小石サイズの砥石を用意してくださり、石を削る体験を子供たちにさせてくれました。

石が削れていってスベスベになるさまが楽しいのか、二人揃ってダイアモンド砥石を奪い合いながら石を削っていました。

子供達が疲れてきて、手伝ってとお願いしてきたので、しばらく私も削っていましたが、なんとも言えない感触で、気がつくと永遠と無になって削っていました。

この忙しい世の中、無になって何かに取り組めるという体験は意外と貴重かもしれません。

子供達が削ってスベスベになった石は、帰ってからも宝物のように大事にしています。

妻も包丁がよく切れるようになったので、早くトマトで試し切りしたいと、とても満足そうでした。

今回、この日帰り旅行を企画して本当に良かったです。

今回の包丁研ぎ講習以外にも、キャンプ施設や、外にも広場などがあるようなので、また機会があれば訪れてみたいものです。

皆様の中にも包丁の研ぎ方がよくわからない、砥石って何を使えばいいのかわからない、砥石のメンテナンス方法がわからない、無になってリフレッシュしたいと思われる方がいたら、一度この包丁研ぎ講習に行ってみてはいかがでしょうか。

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