みなさん英語の勉強していますか?
私は10年くらい前から何度も英語を勉強しようと一念発起しては、参考書を買ったり、英語学習のサービスを利用してみたりして勉強を始めてはみるものの、しばらくすると壁にぶつかって挫折を繰り返してきました。実際、ほとんど使い物にならないレベルの英語力です。ここまで来るともう英語アレルギーと言っても過言ではないんじゃないでしょうか。
仕事でも英語の資料やAPIリファレンスなどをみる機会が多いのですが、Google翻訳なしでは仕事にならないレベルです。
そんな私でも、ある方法を組み合わせることで、毎日1時間以上、120日以上連続で英語の勉強を続けることができ、英語力が少しずつですがついてきていることを実感できています。
今回は、そんな方法をご紹介します。
その方法とは
もったいぶらずに結論から言いますと、「Duolingo」という外国語学習サービスとOpenAIの「Chat-GPT」を組み合わせる方法です。
両方とも聞いたことがあるサービスだと思いますが、この2つを組み合わせると、今まで理解できなかった英語がどんどん理解できるようになってきています。
もちろん、両方とも無料版で十分です。実際に私は両方とも無料版を利用させてもらっています。
具体的な手順
ステップ1:Duolingoで通常のレッスンを順番に行う
まずは、Duolingoのレッスンを最初から順番に受講していきましょう。しばらくレッスンを受けていると、なぜそのように訳されるのかがわからない英文が出てくると思います。
例えば、次のような英文が問題で出てきます。
That hotel is open from September to March.
https://www.duolingo.com/
私がこの問題を初めてみた時、現在形の動詞の「is」と「open」が一つの文の中で連続して並んでいる時点で訳がわからなくなり、当てずっぽうで答えるほかありませんでした。むしろ問題が間違っているんじゃないかと疑ってかかるレベルでした。
こういう自分の中で理解ができない問題に遭遇した時にChat-GPTを使います。
ステップ2:わからないことをChat-GPTに尋ねる
この英文の日本語訳は「そのホテルは9月から3月まで営業しています。」が答えです。Duolingoでは間違えた時点で答えを教えてくれるので、問題と答えを元に素直な疑問Chat-GPTに投げかけます。
例えば次のような質問を投げかけます。
「That hotel is open from September to March.」という英文は「そのホテルは9月から3月まで営業しています。」と訳すそうです。「is」と「open」の現在系の動詞が2つ連続で並んでいますが、どうしてそのように翻訳できるのですか?
そうするとChat-GPTは次のように回答をしてくれました。
この文では、”is open” が現在の状態を示していると考えることができます。”open” はここでは形容詞として使われており、ホテルの現在の状態を述べています。つまり、ホテルが「開いている」という状態を表しています。
このような文では、一般的に「is open」のように動詞の原形と形容詞を組み合わせて使うことで、ある物や場所の状態を表現することがあります。日本語では動詞と形容詞が別々の語になりますが、英語ではこれらを組み合わせて表現することがよくあります。
したがって、「That hotel is open from September to March.」は、「そのホテルは9月から3月まで営業しています。」という意味の文になります。
ここで初めて「open」には動詞だけではなく、形容詞としての用法があることに気づきます。
ステップ3:気づいた内容を元に参考書や辞書、Webで調べる
Chat-GPTは稀に間違えることがあるので、「open」に形容詞としての用法があること、および、「営業している」という意味を持っていることを辞書やWeb検索して裏をとります。
今回は間違いなく、「open」に形容詞としての用法と「営業している」というイメージがあることが確認できたので、理解することができました。
Duolingoはアプリ版とWeb版どっちがいいの?
Duolingoにはアプリ版とWeb版があります。
どちらでもお好みで良いと思いますが、無料で利用するのであれば、私はWeb版をお勧めします。理由を以下に示します。
もちろん、アプリ版の方が機能が豊富ですし、学習するのに場所と時間の制約が少ないので、有料版を利用するのであれば断然アプリ版をお勧めします。
理由1:Web版は間違え放題
アプリ版にはHPがあり、連続で最大5回までしか間違うことができません。一度5回間違えてしまうと数時間待つか、HP回復のために回復用の復習レッスンを受ける必要があります。
Web版にはHPは基本的にありません(レジェンドレッスンという特別なレッスンを除く)。何度間違えてもペナルティはなし、気軽に高難易度なモードを選択して勉強ができます。
また、回答に複数の表現方法がある場合、HPを気にしないで済むので、自分の実力を信じて、別表現での回答を挑戦してみることも気軽にできます。
有料版のSuperになると、アプリ版でもHPの制限がなくなります。
2023年9月あたりにアップデートがあり、Web版でもHPがつきました。
アプリ版と同様HP回復には時間を待つか回復用の復習レッスンを受ける必要があります。
それでも個人的にはWeb版の方が使いやすいです。
理由2:Free版の広告がスキップしやすい
アプリ版の広告をスキップするためには、広告を閉じるボタンをタップしなければなりません。しかし、閉じるボタンが有効になるまで、広告が始まってからしばらく待たなければなりません。これが恐ろしくテンポを悪くし、やる気を阻害します。
Web版の広告はスキップボタンが最初から有効になっているためいつでもスキップが可能です。そもそもスキップが必要な広告は(いまのところ)Duolingoの有料サービスであるSuper Duolingoの広告だけです。
不定期にこの広告が差し込まれますが、始まったらすぐにスペースキーやEnterキーを押すとスキップが可能で、テンポが悪くなりずらいですし、集中力も切れません。
料金を払って有料サービスに申し込めば広告は表示されなくなるため、アプリ版のこのデメリットは無視することができます。
理由3:Chat-GPTの併用が簡単
Web版の場合、Chat-GPTに質問をする際に、画面上に表示されている問題文や回答文をコピペが容易です。PCでデュアルモニタがあればメインにDuolingo、サブにChat-GPTをそれぞれ表示すればなお捗ることでしょう。
アプリ版では質問をするごとに質問文をすべて入力する必要があります。
まとめ
振り返ってみると、今までは本を読んだり、Webのサービスで英語の勉強をしていました。しかし、知らない分野や覚えてない分野の英文が出てくるとその時点で調べ方すらわからず、これをわからないまま放置して先に進むことになります。この「わからない」が積み重なって、「もう無理!」と最終的には挫折していました。
そこにChat-GPTが登場し、先生のように解説してくれたり、調べるとっかかりをくれることで「わからない」をその場で解決することができるようになり、格段に挫折率が下がったと感じています。
また、Chat-GPTに投げる質問を考えたり、Chat-GPTからもらった回答に対し、「こういうことですよね?」と再確認のための再質問すること自体が小さなアウトプットとなり、知識の定着率が上がりました。
それでも英語の勉強は難しく、自分自身、まだまだお世辞にも英語ができるとは口が裂けても言えないレベルですが、このやり方は自信を持って、皆様にお勧めできます。
今後、DuolingoはサービスとしてChat-GPTと連携する機能を提供していくそうです。
今回は、Duolingo + Chat-GPTで解説しましたが、Duolingoの部分についてはお手持ちの参考書でも問題ないでしょう。ただ、Duolingoはリスニングとスピーキングの勉強もできるので、その点は参考書に勝ると思います。
ぜひ、お試しください。
とりあえず、私はDuolingoの最後のセッションをクリアできるまで引き続き頑張ってみようと思います。もし、最後まで到達できたら、また記事にしてみようかなと思います。
見えているだけでまだ100セッションくらいあるんですけどね・・・。セッションを進めるごとに新しいセッションが表示されていっているので、今後もきっと増えていくんじゃないでしょうか。